どうも、morleyです。
今回は、先日ゲームで使ってみて調整の必要性を感じた「DYTAC SLR」を分解・洗浄し、必要ならパーツを交換しつつ「基礎カスタム」を施していこうと思います。
基礎カスタムの内容は、
・メカボックス洗浄からのギアのシム調整
・シリンダー、ピストン関係の気密取り
・トリガーショートストローク化
・高効率配線に交換、FETを入れコネクタも変更
・モーターを東京マルイのEG1000に交換
・インナーバレル清掃とホップパッキン変更
こんな感じです。
まず最初はメカボックスを分解し、各パーツをチェックしながら全てのカスタムのキモとなる「シム調整」をします。
尚、今回紹介するシム調整の方法と手順はワタシ流のやり方になるので正解かどうかはわかりません。
外装を分解しメカボックスだけにします。
「DYTAC」のロゴが入ってますね。
セレクターとセレクタープレートはメカボックスの表裏でリンクしているので組み立てる時にわかるようAK初心者のワタシは画像で残しときます。
スプリングはメカボックス後方から抜けるQD式になってましたのでスプリングを抜き取りメカボックスを開きます。
ん?
え?
は?
…
……
久々に見ました…
すごい色のグリスが超テキトーに塗られて各ギアも別のグリスでベットリしてました。
この辺りはさすがとしか言いようがないですが一度キレイに洗浄して組み直してあげればいい感じになるでしょう。
ただ、この時点でギアは交換することにしました。
洗浄するときは外せる部品は全て外して洗います。
洗う時はパーツクリーナーで洗うのが一般的?ですが、ワタシは台所で中性洗剤と歯ブラシを駆使して洗います。
洗った後は水気を拭き取り乾燥させます。
ある程度乾燥したら本題の「シム調整」をやっていくのですが、ここでシム調整のやり方?というかワタシがいつも気を付けていることと思っていることを呟いときます。
まずシム調整をインターネットで検索すると「スパーギア基準」、「ベベルギア基準」とかいうのが目に入ると思います。
これはシム調整のやりはじめをどのギアから始めるかの基準なわけですが、これは「どっちでもいい」と思います。
最終的にギアを回したときに変な異音がなくスムーズに回ってくれればいいので自分のやりやすい方からでいいです。
もし、はじめてシム調整に挑戦するのならスパーギアを基準にやるのがやりやすい印象です。
では、シム調整をしていくのですが、今回はギアをSHS 18:1ギアに変更します。
最初はスパーギアからですが、下のシムは出来るだけ薄くします。
まずはシムなしの状態からギアを軸受けにセットし指で回してみます。
この状態だとだいたい引っかかるかカラカラと異音がするので次に0.1㎜のシムを入れてみて指で回してみます。
それでもダメなら0.2㎜、0.3㎜とシムを厚くしていくのですがスパーギアの下はできるだけ薄くして下さい。
また、0.3㎜でも異音が出るようなら軸受けやメカボックス自体に問題がある可能性があるので軸受けが水平にセットされているか、メカボックスにバリや変な突起がないか注意深く見て下さい。
下のシムが決まったら次は上のシムを入れていきます。
ちなみに上のシムを入れずにメカボックスを閉じると結構上下に動きます。
各ギアの配置上、スパーギアの遊びは極力少なくした方がいいので上にシムを入れて遊びを少なくしていきます。
シム厚の目安はスパーギアのみでメカボックスを閉じ、(ネジも締める)スパーギアの軸を細いドライバーか何かで下から押してみます。
すると上下にカタカタ動きますので動きが少なくなるようシムを入れていきます。
ここでの注意は
① 遊びをチェックするときは必ずメカボックスのネジを締める。
② 完全に遊びがなくなるまでシムを入れたらダメ、0.2㎜ぐらい余裕を持たせる。
③ 上記の状態でスパーギアがストレスなく回る。
です。
つぎはセクターギアです。
スパーギアを入れた状態でセクターギアをシムなしでセットしてみます。
するとスパーギアと干渉しますのでセクターとスパーがギリギリ干渉しない程度にセクターギアの下にシムを入れます。
さきほどスパーギアをチェックしたようにメカボックスを閉じ、スパーの時と同様にスパーギアの軸を押してみます。
ここでスパーの軸と連動してセクターの軸が上下するようならセクターの下シムが足りませんので、スパーの軸をつついてもセクターの軸が動かないようにセクターの下シムを増やして下さい。
指でセクターギアを回してみてスムーズに回るかチェックします。
この時にカラカラと音がしたり、途中で急に止まることがあればセクターとスパーが干渉してますので何で音がしてるかを特定してください。
特に異音がなければ次はセクターギアとタペットプレートのクリアランスチェックです。
メカボックスにセクターギアとタペットプレートを入れメカボックスを閉じます。
この時もメカボのネジは締めて下さい。
その状態でメカボックスの下から覗くと…
こんな感じでセクターギアとタペットプレートの位置関係が見て取れます。
この状態でチェックするのはここです ↓
この部分が干渉しておらず、お互いスムーズに動くように確認して下さい。
干渉するようであればセクターギアの下シムが厚すぎるのでもう一度スパーとの兼ね合いを見ながら調整してください。
ここがスムーズに動かないとタペットプレートが動くのに負荷がかかりモーターがいつもより余計に電力を使うのでモーターが熱くなったり燃費が悪くなったり異音が出たりします。
ちなみにワタシはカスタムしはじめのころ、ここの調整をミスってG&GのETUを燃やしました。
もちろん高負荷によりモーターは発熱、リポバッテリーは一瞬で膨らみました…
セクターギアとタペットプレートも大丈夫なら次はベベルギアです。
ベベルギアの接点はモーターのピニオンギアとスパーギアになりますが、重要なのはピニオンギアとの合わせになります。
ですがまずはスパーギアとのクリアランスを決めます。
別角度からの画像になりますが、スパーギアをセットした状態でベベルギアをセットし、スパーギアに触れないぐらいのシム厚でいいです。
次はピニオンギアとの噛み合いを合わせます。
Ver.3メカボックスはモーターがハウジングごとメカボックスにセットできるのでこんな感じでセットします。
モーターをセットしたらベベルギアを置き、ベベルギアとモーターピニオンギアの噛み合いを合わせましょう。
モーターの位置調整ネジはモーターハウジング後端にあります。
ここがはみ出たり、奥に行き過ぎないよう位置調整しましょう。
ここまでできたらモーターをいったん外しこれにて終了。
でもいいのですが、せっかくここまで調整してきたので、どんな感じで回るかチェックしましょう。
セクター、スパー、ベベルギアを全てと配線関係、トリガーをメカボックスにセットし閉じます。
ネジも締めます。
モーターを取り付け、モーターに配線を結線します。
バッテリーを繋げて手動でスイッチを入れてみます。
モーターとギアだけで動かしてみてガリガリ変な音がしなければ成功です。
ここで異音がしたらベベルとピニオンのところに戻ってもう一度見直してみましょう。
これにてシム調整は完了です。
電動ガンのカスタムにおいて一番時間かけるしかかるのはシム調整だと思います。
ここがちゃんとできてないといくら高価なカスタムパーツを組んでも性能を活かしきれなかったり、性能が悪くなったりします。
シム調整に正解やゴールはありませんが、ワタシはいつもこんなやり方で調整し、あーでもないこーでもないとやってます(笑)
自分の納得いくまでやってみましょう!
今日はここまで!
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