どうも、morleyです。
今回はカスタムのネタではなく、ワタシが今までカスタムしてきた中でトイガンのもっとも大事な部分である「BB弾を飛ばす」ということにおいて、度々障害となってきた「給弾不良」について経験とどう対応したかをまとめたいと思います。
まず、「給弾不良」とは文字どおりBB弾がチャンバーにうまく送り込めず発射できない状況になっていることを指します。
主な症状としては、
① 電動ガン自体はトリガーを引けば動くもののBB弾がでない。
② 最初の2~3発は出るけどそれ以降はでない。
③ 2発同時発射(2重給弾)になる。
④ 初速が下がった。
⑤ 弾が詰まる。
等ですが、いずれも純正状態ではまず起こらない症状で主にチャンバー関連やノズルなどのパーツを変更したときやマガジンやBB弾の銘柄を変更したときに起こりえます。
もしくはメンテナンスせずに何年も使っていたかです。
では主な原因と対処法ををまとめていきます。
原因① BB弾が粗悪。
BB弾が粗悪というのはどういうことかというと、形が不揃いだったり劣化していたりとさまざまですが、特にサバゲーを始めた初期に海外製の激安弾をつかっていた時に起こりました。
それと、開封後長期間たったバイオBB弾を使用したときに起こりました。
この時BB弾についていろいろ調べて知るきっかけになったのですが、症状としては、マガジンの中で詰まる、インナーバレルの中で詰まるとかでした。
この件以降は、インナーバレルをこまめに掃除し、開封したバイオ弾は長期間保存しない、そして東京マルイかG&Gの弾を使うようにしています。
↓ 東京マルイ ファイネストBB 0.25g
↓ G&G バイオBB弾 0.20g
原因② BB弾とマガジンの相性が悪い。
BB弾の表面仕上げには光沢のあるつるつるなものと光沢のないさらさらなものがあります。
光沢のあるBB弾表面にはワックスみたいなものがかけられており、床に落ちたBB弾をつまんで拾おうとしても滑ってなかなか拾えなかったりします。
一方、光沢のない方は滑らない感じです。
ワタシが経験したのは光沢がない滑らないBB弾をM4用120発スプリングマガジンで使用したときでした。
というのもトイガン用のマガジンには大きく分けてシングルカラム(単列弾倉)とダブルカラム(複列弾倉)の2種類があり、シングルカラムマガジンは単にスプリングでBB弾を押し上げるだけですが、ダブルカラムはジグザグの2列になっているのでBB弾の滑りが悪かったりマガジンの中に小さいゴミが付着してたりすると引っかかって弾が詰まります。
たまにはマガジンの中もきれいにメンテナンスすると防げたりします。
原因③ ホップパッキンとの相性が悪い、パッキン不良
これはあまり例がないですが一度体験しましたので上げておきます。
ホップパッキンもいろんなメーカーからリリースされておりますが、精密な弾道を求めていろいろ試していた時に動いてるのに弾が出ない… なんで? となって見てみたらパッキンのリップの所で詰まってました。
組付けが悪いのかと思い何度か組みなおして見ましたが弾が出ることはありませんでした。
この場合はホップパッキンを相性のいいものに変えましょう。
原因④ フレーム、マガジン、チャンバー、ノズルの位置 関係が悪い。
これはまずフレームとマガジンの相性が肝心で、M4系(AR系)のマガジンとフレームは星の数ほど種類があり基本的には東京マルイ準拠ですが、各社微妙に寸法が違っておりマガジンがロアフレームに挿入できない、もしくは緩すぎてカタカタ動いたりするものがあります。
マガジンが挿入できないものについてはマガジンを変えるしかないです。
緩くて動くものはアルミテープや薄いプラ板などを貼って調整するといいです。
次にマガジンBB弾排出口とチャンバー給弾口の位置関係、これはフレームに対して緩いマガジンを使う場合、マガジンの保持はマガジンキャッチの一点になりますのでマガジンを挿入しても前後にカタカタ動くようであればマガジン排出口とチャンバー給弾口が噛み合ったり離れたりして給弾が途切れたりします。
この場合はマガジンを挿入したときにマガジン排出口とチャンバー給弾口がしっかり噛み合うように調整するといいです。
次はチャンバーとノズルの位置関係で、ノズルを変更したときに起こったのですが、もともとチャンバーはフレームとメカボックスの間である程度前後するようにできています(東京マルイ製スタンダード電動ガンを除く)
電動ガンをカスタムするときに一般的には気密をとるためにチャンバーとメカボックスはしっかり密着させるのがいいとなっていますが、ノズルをカスタムパーツに変更したときはノズルの個体差によってM4用となっていても長さが微妙に違ったりしますので僅か0.1㎜の差でBB弾がチャンバーの中で引っかかったりします。
この場合はマガジンを挿入した状態で問題なく給弾される位置までチャンバー位置を調整してやる必要があります。
チャンバーとメカボックスが密着してると弾が出ないけど少し離してやるとちゃんと弾が出るとかならチャンバーとメカボックスの間に0.5㎜のプラ板などでスペーサーを作って挟むといいです。
ただ、あまり離し過ぎるとチャンバー内でのBB弾の保持位置が不安定になり弾道のバラツキや初速不安定の原因になりますので注意が必要です。
ワタシ自身これが一番苦労しました(笑)
原因⑤ シリンダー気密取りのシールテープの処理が甘い。
トイガンのカスタムにおいて必ずやった方がいい加工に「気密取り」というものがあります。
「気密取り」とはシリンダーとシリンダーヘッドの接合部やホップパッキンとインナーバレルの部分に水道用のシールテープを巻くことでエアロスを少しでも少なくするという加工です。
こんな感じでシリンダーとシリンダーヘッドの接合部からのエアロスをなくすのですが、問題はこの後の余ったシールテープの処理の仕方です。
余ったシールテープはきっちりキレイに処理しないとタペットプレート後退の障害になったり、最悪タペットプレートが折れたりしますので余ったシールテープの処理は丁寧にやりましょう。
原因⑥ タペットプレート関連
自分自身がメカボックス内のカスタムをし始めたころによくやってしまったミスですが「給弾」に関してメカボックス内のキモとなるパーツにタペットプレートというものがあります。
このタペットプレートや関連パーツに摩耗や組付け不良があると正常に給弾されません。
タペットプレートに関連するパーツはノズルとスプリング(タペットリターンスプリング)があります。
この二つがきちんと組まれてないと給弾されません。
メカボックスをいじった後や長くメンテナンスしていない電動ガンを作動させてBB弾が発射されないときはここも疑ってみて下さい。
カスタム初期にありがちなのがタペットプレートとノズルがきちんと組まれていないことです。
きっちり合うミゾがありますのではまっているか確認してみましょう。
メカボックス内のタペットプレート関連の位置関係はこんな感じです。
次にこれもカスタム初期にありがちなのがタペットプレートのリターンスプリングのかけ忘れがあります。
これをかけ忘れてるトリガーを引けば作動はするけどタペットプレートが戻らないので給弾されません。
次はタペットプレートの羽の部分の摩耗です。
電動ガンをノーメンテナンスで長く使っていると各部グリスが切れてきて樹脂部分の摩耗が進んできてタペットプレートの赤でなぞった部分↑が削れてタペットプレートの引き量が少なくなり給弾できなくなります。
こうなったらタペットプレートを交換しましょう。
今回このような感じで原因と対処法をまとめてみましたが、トイガンをカスタムしていくとまだまだ原因と対策はあるかと思います。
改めて電動ガンとは結構いい加減な調整でも動作してしまう分、原因究明に時間がかかってしまったり、原因が解明できず諦めてしまったりとありますが、ストレスなく動作して精密な射撃を求めるならばモノを構成する部品の役割を理解し、正しく動作させるのが大切かと思います。
給弾不良が起きてしまった場合は上記の項目を点検してみてください。
今日はここまで!
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