どうも、morleyです。
今回はDYTAC SLR AK74にDSGギア(ダブルセクターギア)を組んでトリガーレスポンスとフルオート時のサイクルアップを図りたいと思います。
まずDSGギアとは何かというと、ピストンを引くセクターギアの両側にギアの歯が付いていて通常はセクターギア一回転につき一回ピストンを引くのですがDSG(ダブルセクターギア)はセクターギア一回転につき2回ピストンを引けるので発射のレスポンスが早くなったりサイクルが1.5倍ぐらい(単純に2倍ではない)になったりします。
左が通常のSSG(シングルセクターギア)で右がDSG(ダブルセクターギア)になります。
それでは組んでいくのですが、DSG化にあたって小加工や注意点がありますのでそれも一緒にやっていきます。
まずはメカボックスの軸受けを変更します。
最初に外せるパーツは全て外して洗浄します。
純正は8mmのベアリング軸受が付いておりますが、レートの高いスプリングを引くときにかなり負荷がかかりますのでメタル軸受に変更します。
ベアリング軸受をポンチで外すときは中心をたたくと壊れそうなので縁を軽くコンコンたたいて外します。
今回使うのはLONEX 8mm メタル軸受です。
軸受をはめる時は基本接着した方がいいみたいですが、メカボックス側がかなりタイトだったのでそのまま圧入することにしました。
軸受を入れる時はいらなくなったスパーギアを使うと楽です。
こんな感じで無事に軸受が取り付けできましたので次の作業に移ります。
DSG化にあたって純正の樹脂ピストンを金属歯ピストンに変更、合わせてピストンヘッドも変更します。
ピストンはSHSの14枚金属歯ピストン、ピストンヘッドは樹脂ヘッドならなんでもいいですが今回はレトロアームズのPOMヘッドにしました。
ここで注意点ですが、ピストンは必ず金属歯の物にしないと強力なスプリングを引くDSGカスタムでは樹脂ピストンの歯が耐えれません。
またピストンヘッドはなるべく樹脂素材のものを選びましょう。
アルミヘッドとかにすると重量増でピストンの前進スピードに影響がでてセッティングが悪ければピストンのラックギアをかじったりロックしたりするのと、これまた重量増プラス固い素材のためメカボックスへのダメージが心配なためです。
次に
新しいピストンのレール部分にバリを発見したので削っておきます。
バリを残したままだと引っかかったり動きが阻害されますのでデザインナイフやカッターで削っておきましょう。
次に空のメカボックスにピストンだけ入れてネジを締めてスムーズに動くか見ておきます。
メカボックスを傾けただけでピストンが動けば問題なしですが、ピストンが動かなければ正常に動かないのでワタシの場合はメカボックスのレール部分を少し削りました。
削ってスムーズに動くようになったので次の作業に移ります。
次はセクターギアのシム調整です。
シム調整に関しては人それぞれやり方があると思いますが、基本は各ギアが異音や引っ掛かりもなくスムーズに動けば大丈夫です。
シムの詰めすぎには注意しましょう。
次はシリンダーとシリンダーヘッドです。
ここは純正をそのまま使用しますが、シリンダーとシリンダーヘッドの接合部は空気が漏れやすいのでしっかり気密を取っておきます。
また、できればシリンダーヘッドも樹脂の物が良く、ピストンの打音の軽減やメカボックスへの負荷の軽減になります。
ここからはメカボックスに各パーツを組ながら調整していきますが、DSGカスタムには専用のタペットプレートを使います。
上が純正、下が今回使うタペットプレートです。
違いはここ
セクターギアと接触する部分の形状が違います。
この羽の部分の長短で給弾タイミングが変わるのですが、セッティングによっては更に加工が必要な部分で使うスプリングによっては給弾不良や初速低下の原因になりやすい部分です。
タペットプレートも空のメカボックスに入れてみてスムーズに動くか見ておきましょう。
次はピストン、シリンダー、タペットプレート、セクターギアを入れて実際指で動かしてみておかしなところがないかチェックしておきます。
気を付けたいところはピストンが最前進の位置にあるときにセクターギアの歯がピストンのラックギアにどのくらいの角度であたるか見ておきます。
あまりに極端な角度で当たる場合はピストンとピストンヘッドの間に薄いワッシャーなどを入れて調整するといいです。
DSGカスタムはタペットプレートの前進スピードもカギになってきますのでタペットリターンスプリングを二巻きぐらいカットしておくと給弾不良になりにくいです。
全てのパーツを組んでメカボックスを閉じます。
今回使うスプリングはSHS M120 スプリングです。
モーターはEG1000に変更してましたが、純正のトルクタイプモーターに戻し、シリンダー内の空気の容量が減る為インナーバレルを純正の455mmを230mmにカットしました。
インナーバレルのカットは過去の経験に基づくものなので今回はこの長さにカットしましたが、使用するスプリングレートや使用するインナーバレルの内径によっても変わりますので初速を計りながら微調整する必要があります。
東京マルイ プラ弾 0.2g ノンホップ
初速が一番高いところでの初速とサイクルです。
純正トルクタイプモーターなのでサイクルは全然ですが比較的立ち上がりがいいモーターだったのでトリガーレスポンスは驚くほど良くなりました。
今回使用しているスプリングもM120とそこまでレートの高いスプリングではないので耐久性も劇的に落ちてはいないはずです。
今後はこの仕様で使ってみてさらに改善点を探っていきたいと思います。
今日はここまで!
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